東日本大震災支援

東日本大震災 被災地支援活動に参加して

 JAFSが宮城県南三陸町で行ってきた支援活動に、二度にわたって参加された
菊池美智子さんが、現地で感じた想いを手記にして送ってくださいました。

 「とにかく自分のできることを」と、迷いつつも、懸命に頑張ってきた様子を
綴ってくださっています。
 
 以下に紹介させていただきます。

-----—

ハート 被災地支援活動に参加して  ハート
 

『 私は2次隊と5次隊(の数日間)に参加してきました。
 炊き出しをお手伝いしながら子どもたちに紙芝居や歌などささやかなプログラムを
実施しました。

 紙芝居をするにあたって気をつけたことがありました。
 毎日が日曜日になっている子どもたち。被災している状況であっても、子どもたちには
何かルールがあって引き締まる時間が必要なのでは、という考えから、紙芝居の始まりと
終わりには、挨拶をしてちゃんと聞こうという簡単なものです。

 あいさつしてくれるかな、と尋ねると、子どもたちの雰囲気は、さっと学校の教室にいる
みたいに気持ちのよい緊張感に変わり、一番お兄さんの子があいさつしてくれました。

初日はお互い自己紹介をして私たちボランティアのことも少し知ってもらえるようにしました。

南三陸町歌津地区支援活動(1)
(この子たちをみていると、「自分ができることならなんでもやろう!」と思えてきました。)



 面白いと思ったのは、子どもたちが歌よりもゲームよりも何よりも、紙芝居を好きだ
ったことでした。2本続けては飽きるかな、と思いゲームを入れると、「もう紙芝居はや
らないの?」と聞かれたり、普段はカメラを向けると逃げたりするのに、紙芝居の最中は
全く紙芝居に集中していてカメラに関心を示さなかったり、決してプロではない私たち
のつたない紙芝居をそれは真剣に聞いてくれました。

南三陸町歌津地区支援活動(2)
(地元の大学生が紙芝居を担当してくれました。彼女たちは毎日参加してくれて、子どもたちのよき理解者になってくれました。)

南三陸町歌津地区支援活動(3)
(ビンゴゲームをやってくれた学生ボランティアの方。ムードメーカーでとくに女の子たちから人気者でした。よきお兄さんとして頼られていました。)

 失ったものは失った者にしかわからない、、、。
 ここにいる間、何度も思いました。自分の生まれ育った家を一瞬のうちになくしてしまう、
そのような体験をしたことのない私が何をわかるといえるのだろう?
 人間には動物と違って想像するという機能がありますが、それはいったい何の役に立つの
だろう? 
 テレビやラジオでわかったような気持ちになって、ここにきて愕然としたというのに。

 ここの方たちのために、私にできることは、とにかく必要なものをできる限り提供し続
けること、私が見たもの、出会った方々のことを伝えていくこと、この災害を忘れずに
いること、そういうことかもしれません。』

(菊池 美智子)


よこまはチャリティウォークに参加して(1)前のページ

共に助け合う世界のために次のページ

関連記事

  1. 葛西臨海公園チャリティウォーク

    ウォーカソン

    「葛西臨海公園 きずな・チャリティウォーク」ご参加ありがとうございました

     肌寒い雨にも関わらず、暖かい皆さんの想いで心の温まるウォ…

  2. 南三陸町防災対策庁舎
  3. うたつのタカラ制作

    東日本大震災支援

    「うたつのタカラ」~想いを一枚の絵に託して

     みんなの想いを一枚の絵に託して! 2011年9月17…

  4. 南三陸町

    東日本大震災支援

    「更に息の長い支援へ!」 ~南三陸町歌津地区を訪問して~

    「更に息の長い支援へ...!」            ~南三陸…

  5. 葛西臨海公園

    ウォーカソン

    葛西臨海公園 きずな・チャリティウォーク

      ※あいにくの雨の中をご参加下さった皆様。本当にありがとうご…

  6. みなさんFund

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

瀬田敦子オンラインサロン♪Harmony♪

300円/月で楽しむチャリティ音楽室「瀬田敦子オンラインサロン ♪Harmony♪」

訪問してくれた人数


Since 2009.7.26

最近の記事

  1. 【10/26開催】希望のハーモニー:瀬田敦子と若き才能が奏で…
  2. もっと詳しく! 瀬田敦子さんとチャリティーコンサート
  3. 深大寺バラ園でチャリティお散歩!インドの子どもたちの笑顔のた…
  4. 能登に笑顔と歌声を! 炊き出しとピアノコンサートの記録
  5. 月経難民:インド・カルナータカ州のこの村では、生理中の女性は…

おすすめ記事

  1. ブルーオーシャン作戦「日本とアジアをつなぐビーチクリーン」 アジアの人と一緒に海のごみを減らしませんか

Follow us on Facebook

  1. JAFS関東の活動から

    能登半島地震被災地での支援活動に参加して 
  2. よりよい生理小屋を建てることは、生理中の女性を隔離することへの解決方法として議論の余地がある(NPRの記事から転載)

    クルマ・ガル(もう一つの生理の貧困)

    よりよい生理小屋を建てることは、生理中の女性を隔離することへの解決方法として議論…
  3. グローバルフェスタ

    グローバルフェスタ JAPAN 2016 ~未来のために、心を一つに取り組んだ2…
  4. ぞうすいの会

    誰もが『生まれてきてよかった』と思える社会へ~「ぞうすいの会」に40名を超す参加…
  5. 世界同時!ブルーオーシャン作戦

    ブルーオーシャン作戦

    世界同時!ブルーオーシャン作戦 ありがとうございました! ~「ゴミを捨てるって恥…
PAGE TOP