丘の上の教会で
2013年2月23日、横浜キリスト福音教会で、カチン州子ども村建設支援のための
「講演会+ミニコンサート」(詳しくはこちら)を開催しました。
ミャンマーの内戦で家族を失い、心に深い傷を負った子どもたちを支えるための「子ども村」。
その建設を支援するための講演会とチャリティコンサートです。
講演は、子ども村建設プロジェクトを中心となって進めている牧野由紀子先生のお話。
ミニコンサートは、音楽を通じ国際協力がしたい学生たちが結成した「オーケストラつむぐ」
メンバによる木管五重奏です。
東白楽の丘の上の清楚な教会に、お年寄りから就学前の子どもたちまで
40名を越える人たちが集まって、温かい雰囲気のアットホームなイベントでした。
牧野先生のお話
不幸な境遇で苦しむ人たちの支援に、先生が身を捧げようと決めた、その心の原点となった、
多感な少女時代 ― 横浜の歓楽街で生きる人たちとの交流 ― そこから、牧野先生のお話は、
始まりました。
そして、インド・デリーにおけるストリートチルドレンの悲惨な毎日(乞食・売春の強要、虐待、、、)
と、その子どもたちを保護するための「子ども村」建設のエピソード。
インドでの活動は、ミャンマーの子ども村建設の目指す方向として、とても参考になるものです。
ミャンマーの難民キャンプには、ライザ地区に13,000人もの難民が住み、物資の配給も
滞りがちです。そこに暮らす孤児たちには、未来を拓くすべが無いのです。
「未だ内戦の続くミャンマーで、なぜ今、危険を顧みず、子ども村建設に取り組むのか?」
「これから先、平和が訪れても、全てを失った彼らには帰るべきところもないのです。
だから今、子どもたちが安心して暮らし、未来へ巣立っていける場所を造らなくては
いけないと思うのです。」
それが自分の使命だと、熱く語る牧野先生の言葉に、誰もが心を打たれました。
オーケストラつむぐ ミニコンサート
講演会に引き続き開催した、オーケストラつむぐのミニコンサート。
楽しいトークも交えながら、「となりのトトロ」などのアニメソングや日本の唱歌、
クラッシックなど、温かい懐かしい気持ちになる選曲でした。「ふるさと」の演奏では、
カチン州の子どもたちの帰れる場所 ― ふるさと ― が実現できるよう
願いを込めて みんなが唄を口ずさみました。
沢山の拍手でアンコール演奏された「さんぽ」(「となりのトトロ」挿入歌)を聴きながら、
カチンの子どもたちが、いつかこんな唄を楽しく歌える日が来るようにと、願わずには
いられませんでした。
温かいご支援に感謝
この会には40名を越える方が参加下さり、沢山のご寄付を頂きました。
一部の経費を引いた収益は、ミャンマーカチン州の子ども村建設の活動資金として
有効に活用させていただきます。
ご参加いただいた皆様、裏方で準備下さった皆さま、そして、会場を提供いただいた
教会の皆さま。本当にありがとうございました。温かいお力添えに、心より感謝申し上げます。
フォトアルバム
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