東京の真ん中で自然を満喫!
カンボジアの貧しい農村とネパール地震被災地の支援のため、2015.5.30に開催した「小石川植物園・後楽園チャリティウォーク」。
支援の主旨に賛同くださった27名の方々 ~ シニア世代の方から幼いお子様連れのご家族まで ~ が参加して、都心のオアシスのような植物園と江戸時代からの大名庭園を訪れ、和やかに、楽しい時間を過ごしました。
初夏を思わせる陽気の中で、約7kmのウォークは少し脚力を要しましたが、木陰で感じる風はとても爽やか! 都会の喧騒を忘れ、しっかり自然と歴史に親んだ一日でした。
ネパール地震被災地の支援状況を共有しました
小石川植物園では、ニュートンが万有引力を発見したというリンゴの木(オリジナルから挿し木で育てられた木)、種子植物には無いと思われた精子が世界で始めて発見されたイチョウ、江戸時代の小石川御薬園(小石川植物園の前身)で栽培された薬草を集めた「薬園保存園」など、歴史的にも価値ある「植物たち」を見学。
お昼は、将軍綱吉が幼少時住んだ白山御殿の名残を残す日本庭園で、お弁当を広げて歓談。参加者の方が手作りして下さった美味しい「唐揚げ」やデザートもいただき、すっかり心が満たされました。
食事の後には、ネパール大地震の被災状況と、現地で状況把握と支援対象の検討・物資配布に当たっているJAFSスタッフや現地NGOの支援状況を、参加者の皆さんに共有させていただきました。
大名庭園に込められた風雅に感心!
小石川後楽園では、ボランティア庭園ガイドの方から、水戸黄門ゆかりの大名庭園について詳しい解説を聴きながら、2つのグループに分かれて見学しました。日本各地の名勝や中国の風景を模して造られた、渡月橋(京都・嵐山)、通天橋(京都・東山)、一つ松(琵琶湖・唐崎)、西湖の堤(中国・杭州)、蓬莱島(仙人の住む伝説の島)など、その由来と造園の工夫を、ガイドさんが解説。参加者の方から「そんな深い意味があったの? すごいね… 聴かなければ知らないままだった!」と感心しきりでした。
ちょうど、「花菖蒲田」は、この日がいちばんの見ごろ。一面を埋め尽くした、爽やかな紫の花が、光圀が作った稲田や日本らしい田園風景を引き立てていました。
見学を終え、大泉水の畔で、歩行距離踏破を記念してチャリティウォーク認定証の授与。(この認定証は、ネパールの村人の自立支援策として栽培していた「みつまた」を原料とする和紙で作ったもの。この「みつまた」の栽培地も地震で大きな被害を受けてしまいました。)
解散の際、参加者の皆さんから、ネパール地震被災地の支援のためにと、温かいご寄付を沢山いただきました。本当にありがとうございます。ご寄付は、被災地支援の活動に使わせていただきます。また、ウォークの参加費は、カンボジアの貧しい農村の自立を支援するマイクロクレジット融資(小額貸付)などの支援活動に活かして参ります。
今回のチャリティウォークでは、多くの優しい皆さんと楽しい時間を過ごせました。遠くから、このために時間を作り、ご参加くださった皆様に、心から感謝しています。
皆さまの志を活かせるよう、これからも取り組んでいきます! ありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。