アステアステ:第1回WSPスタディツアー報告

第1回WSPスタディツアー

アステアステ タイトル

 この記事では、JAFSが2010年から進めてきたウォータースマイルプロジェクト(WSP)について、
活動報告「アステアステ」から抜粋編集し、複数回に分けてお伝えしていきます。
 ウォータースマイルプロジェクトについては、こちら

第1回WSPスタディツアー報告

 2010年9月1日から13日まで、WSP第1回スタディーツアーが実施されました。 
2年後に砒素対策に効果的な教材を制作する為に、アンケート調査と現地の昔話の聞き取り、
そしてコミュニケーションを取り友好的にプロジェクトを進めて行く基盤づくりを目標に
以下のような活動を行いました。

アステアステ アンケートすごろく

■家庭訪問&アンケートすごろく
 子どもたちと一緒に、楽しく、彼ら彼女らの生活環境を調べるために、子どもたちの日常生活や食習慣、水利用について聞きたいことを「すごろく」型のアンケートにして家庭訪問しました。
 すごろく上の「カメラマーク」に合わせて、子どもたちに渡したカメラで写真を撮ってもらい、沢山のデータが集まりました。

■マップづくり
 家庭の水の調達場所を知るため、子どもたちに、マップづくりをお願いしました。自分の家を中心に、台所、トイレ、井戸や池、家畜などを書き込んでもらいます。身の周りを改めて確認することで、生活の中で新たな気づきを得てもらうことも目的です。

■昔話おはなし会
 紙芝居作りの参考とするため、子どもたちやお年寄りから昔話を聞きました。BDPスクール4校につき3つ、全部で12のお話を聞くことができました。そのうちの一つを以下に紹介します。(↓)

アステアステ 昔話

シェアリングと反省会

 活動中は、毎日一日の終わりに皆で反省会の時間を持ち、
協力してくださるBDPスタッフの方たちと、調査の進め方や意義などを話し合い、
目的意識を共有して進めることができました。

 ボリシャルでの生活環境調査では、どうすれば子どもたちが
主体的に取り組めるか、グループ毎に試行錯誤した様子を共有し、
「子どもたち、先生たち、BDPのスタッフたち、そして日本からのメンバーが、
一緒に考えるプロセスを大切に」してきました。

 そうした取り組みに対し、現地の参加者の方から、
「自分が昨日何を食べたか、自分の家にはどんな木があるか、井戸がどのくらい離れているか
という日常の「当たり前」を、今まで子どもたちは振り返ったり考えたりする
機会はなかった。今回の調査で、子どもたちが、自分の身の回りのことを、考えたり
絵に描いたりして自覚できたのは、とてもよかった。」
との発言があったことを、とても嬉しく思いました。

 今回の調査や反省会を通じて、以下のようなことが、明らかになりました。

  1. 砒素の知識は思った以上に浸透していて、中毒患者の現状は以前より改善されている。
  2. 砒素の害を避けるため大半の人が深井戸の利用に徹しているが、数が足りず、水汲みが大変な重労働となっている。
  3. 栄養価の高い食物摂取が中毒防止に効果的との知識はあるが、一日3食をとることさえ難しい経済状況では、実施にはハードルが高い。

 今後のWSPでは、これらの気付きを基に、活動に必要な修正を加えながら進めていきます。

ツアー参加メンバの感想(一部抜粋)

南出和余
 BDPにとっても私たちにとっても、全てが初めての挑戦でしたが、それぞれが関心を示し、楽しみ、懸命になる姿に「協働の喜び」を得ました。互いの「協力」に感謝するうちに、誰が誰に協力しているのか分からなくなり、それこそが「協働」なんだと実感しました。この姿勢を大切に、楽しく丁寧に、進めて行きたいと思います。
丸野透
 今回、初めてのバングラデシュで、ベンガル語も話せずバングラデシュの知識もない僕に何ができるだろうかと不安でしたが、BDPスタッフのみなさん、スタツアメンバーのみなさんのサポートもうけつつ本当に充実した時間を過ごすことができました。
宿谷かずは
 私はバングラデシュがどこにあって、どんな国かも知らなかったのですが、プロジェクトに参加しツアーやミーティングを通してとても興味を持ちました。バングラデシュは、人と自然と動物が共存して発展していける国だと思います。現地スタッフの方もとても楽しく優しい! 互いに協カし学びになればいいと思います。
アムロス・ゴメス (BDP本部スタッフ/WSPプログラムマネージャ)
 日本の大学の学生や先生、そしてNGO職員を含んだチームが2010年9月4日~10日まで、約6割の土地が砥素に汚染されている南部ボリシャル県を訪れてくださいました。そこで村人や子どもだちと共に調査・情報収集を行い、ディスカッションを重ね、この砥素の問題にどのように対処すればよいかプランを立てました。それは大変な作業でもありましたが、私たちは楽しんで実行しました。このプロジェクトは新たな挑戦ではありますが、私たちが力を合わせて取り組めばきっと目的を達成することができると、信じています。
 バングラデシュを代表して、皆さんがこの国の困難な状況にある人びとのことを考えて下さっていることに感謝を述べたいと思います。そして、この私たちのプロジェクトが、バングラデシュに生きる人びとにとって有益なものとなることを心から願っています。

★スタディーツアーを含む「ウォータースマイルプロジェクト」は、
2010年度昧の素「食と健康」国際協力支援プログラム助成事業による助成を受けて実施されています。
★本スタディーツアーは、現地カウンターパートNGOのBasic Development Partners(BDP)との
協同によって実施されています。

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One Response to “アステアステ:第1回WSPスタディツアー報告”

  1. まとめteみた.【アステアステ:第1回WSPスタディツアー報告】

    この記事では、JAFSが2010年から進めてきたウォータースマイルプロジェクト(WSP)について、活動報告「アステアステ」から抜粋編集し、複数回に分けてお伝えしていきます。ウォータースマイルプロジェクトについては、こちら●第1回WSPスタディツアー報告2010年9月1日から1…

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