「グローバルフェスタJAPAN」は 国際協力、SDGsなどに取り組む官民様々な団体が参加する国内最大級の国際協力イベントです。JAFS関東では、今年も本イベントに出展し、活動内容を紹介しました。
私たちのブースには2日間で、200名以上の方が訪れ、JAFSが取り組むウクライナへの医療支援やインド先住民の子どもたちへの就学支援について、熱心に耳を傾けてくださいました。
次のセクションでは、今回の展示内容を抜粋して紹介します。
ウクライナへの支援とチャリティコンサート
JAFSでは、ロシアのウクライナ侵攻によって、民間人にも多くの死傷者が出たスームィ州の病院の復旧と医療支援を行っています。11月18日には、ウクライナ支援のためのチャリティコンサートを計画しており、コンサートの収益は、ここで説明するウクライナへの支援活動に活かされます。
2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻によって、スームィ州には甚大な被害がありました。
2023年7月の時点で、スームィ州で確認された民間人死亡者数は1,320人、負傷者数は2,100人を超えており、住宅や学校、病院などのインフラ施設も甚大な被害を受けています。
ウクライナ全体では、ここ数ヶ月の戦闘激化により、現在510万人以上が国内避難民となり、何千もの人々が家を追われています。
スームィ州のトロスタネツカ市立病院は、2022年2月のロシア軍の侵攻当初の攻撃で、被害を受けた病院です
この砲撃により、病院の建物は大きく損傷し、医療機器や備品の破壊され、医療従事者や患者を含む少なくとも10人が死亡しました。
この事件は、ロシア軍による民間人への無差別攻撃の象徴として、世界に大きな衝撃を与えました。
現在、日本で、トロスタネツカ市立病院の再建に奔走されている、ノボカチコ・ラジスラーボさん(45)のメッセージです。
「ウクライナには、戦争によって、手、足、指を失くした多くの犠牲者がいます。日々の暮らしも困難で、人間らしい生活が奪われました。日本の優れた技術で彼らの状態を改善できたら、どんなに素晴らしいことでしょう」
「日本は世界で唯一の被爆国です。日本がこれからも平和であるよう、皆さんで守ってください。平和が何にも代え難い尊いものであることを、私たちは身をもって経験しました」
病院再建と被災者の支援にため、JAFSでは、ヒートテック下着1500セット、リハビリテーション用機器・衝撃波治療装置・短波治療装置などの治療装置を病院に送り、6月に配送が無事完了しました。
※本施策は、日本NGO連携無償資金協力(N連)、㈱ユニクロ、商船三井ロジスティクス㈱ の協力により実施しています。
外科病棟の修繕工事も、資金協力により、順調に進んできています。
また、JAFSは、病院再建への支援として、日本の医師・理学療法士らからなる医療アドバイスチームを結成して医療関係者とオンラインで会合を重ねています。
アドバイスプログラムのリーダーの宮川眞一医師は、述べています。
「私はバングラデシュの病院に6年間勤めた経験があります。近くに病気やけがを診てくれる医療機関があるのは、どのような時にも人々に安心を与える重要な役割を担います。
現地では心理的・精神的ケアも今後大きな課題となってくるでしょう。日本に住むウクライナ出身の心理専門家に関わってもらう事ができ、今後の援助の方向性のヒントをもらえることにもつながると期待しています。」
JAFS関東では、11月18日(土)、杉並区の久我山教会で、ウクライナ被災者支援のためのチャリティコンサートを行います。
ウクライナの人たちに、平和と安全な暮らしが一日でも早く訪れるようにと、願いを込めて行うコンサートです。
瀬田敦子さんは、大阪出身、タイの音楽大学で教鞭を執り、現在はポーランド在住のピアニスト。特にヒナステラの演奏で世界的に高い評価を受けており、社会貢献活動にも尽力しています。
チャリティコンサートの収益は、ウクライナのスームィ州の病院の復旧と医療支援に充てられます。
↓↓↓ぜひお申し込みください↓↓↓
次のページでは、JAFS関東が支援するトライバルの子どもたちの学校を紹介しています。続けてご覧ください。
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