ラカインの村の夢を形に !!
~皆の思いを繋ぐ有意義なセッションでした~
2010年1月16日(土)JICA地球ひろばに、
トエエモン・ラカインさん(東京農工大学大学院博士課程在学)をお招きし、
JAFS関東ぞうすいの会「ラカイン族の村に灌漑用井戸を!」を開催しました。
ラカイン族の村
釈迦族につながる少数民族 ラカイン族が暮らす、バングラデシュ南東部の貧しい農村、
パネールチョラ村。 厳しい自然条件の中、少数民族ゆえに政府の支援も届かず、
村は存続の危機に立たされています。
私たちは、この村の人々の生活を支えるため、
農業経営の基盤となる灌漑用井戸を贈るプロジェクトを進めています。
ぞうすいの会では、この村の出身で、日本で農業経済学を学ぶトエエモンさん
から、村の現状や、農業生産力向上のための灌漑用井戸の必要性、
井戸建設プロジェクトの詳細と予想される生活向上効果などについて、
お話をうかがいました。
ぞうすいの会のご報告
この会には、海外協力やバングラデシュに興味をお持ちの方を中心に22名が参加。
皆さんがプロジェクトに強い関心を寄せて下さり、活発な質問・ご意見をいただきました。
議論は、参加者の質問、発表・主催者の回答という枠を超え、
現地事情に詳しい参加者の方が発表内容を進んで補足してくださるなど、
参加者の皆さんと私たちが互いに想いを深めあう、とても有意義なものでした。
参加者の皆さんからは、
「とても勉強になった」 「ぜひ現地に行ってみたくなった」
とのご意見もいただき、大変勇気づけられました。
以下は、いただいた質問・議論内容の要約です。
・井戸の長期運用に影響する地盤の堅牢性について
→粘土質地盤であり、長期運用が可能。
・水害による井戸建設地域への影響について
→サイクロンでの氾濫を繰り返す河口地域と離れており、影響は少。
・井戸水へのヒ素混入防止対策について
→ヒ素混入の可能性の低い300m程度の深井戸を計画している。
・更に、さまざまな視点からの議論(下記)を通じ、理解を深めました。
-灌漑により可能になる二毛作での栽培品種
-「びんろう」などの商品作物の商品性
-年間の耕作可能期間や自給率
-有機農業とドジョウ飼育などによる収益向上の可能性 などなど
今回ご参加いただいた皆様には、心より感謝を申し上げます。
なお、本会の参加費は、お茶代・資料代などを差し引き、ラカイン族の村の井戸建設資金
として寄付させていただきました。
JAFS関東では、今後も、トエエモンさん、皆さんと共に学びながらプロジェクトを
進めて行きます。
(画面中央の再生ボタンで、会の様子をスライドショーでご覧いただけます。)
※ご参加者の方で写真掲載を希望されない場合、至急対応いたします。ご連絡ください。
ご支援くださる皆様へ
※こちらのページで、本プロジェクトへのサポート方法をご案内しています。
→バングラデシュ少数民族の若者の夢を応援したい!!
(更に詳しくは、本ブログの以下の記事をご覧ください)
・トエエモン・ラカインさんについて
・バングラディシュラカイン族の村の置かれた現状について
・バングラデシュプロジェクト勉強会の様子
※ぞうすいの会とは?
アジア・世界・日本のことを学びながら、いのちに必要な水の確保の困難な人々に対して、
井戸や簡易水道、灌漑設備などを贈ろうという活動です。
ぞうすい := 贈水 := 増水
この記事へのコメントはありません。