「カンボジアの初等教育普及への取り組みと課題」:JAFS関東チャリティパーティから

JAFS関東チャリティパーティ

JAFS関東チャリティパーティ タイトル
 
 ★カンボジアの初等教育普及への取り組み★
 
 ご参加ありがとうございました!!

チャリティパーティ

 2012年9月1日(土) 東京都練馬区の北東京生活クラブ練馬センターで
JAFS関東チャリティパーティを開催しました。

 JAFS事務局から海外プロジェクトスタッフを招いて、
「活動状況を聞きながらの食事会&交流会」です。(詳しくは、こちら

 当日は、朝から、有志の会員、サポーターの皆さん、スタッフメンバーが
準備に集まり、
メインデッシュのバングラデッシュカレー
(シェフは、ラカイン民族のトエエモンさん)、
ゴーヤチャンプル、坦々麺などの調理に挑戦。

 前日からの、お肉の下ごしらえや、デザート、サイドデッシュの準備など、
沢山の人たちの協力で、楽しいパーティが始まりました。

 お店に出せるほど美味しい本格料理に、
ケーキやフルーツのデザートもついて、みんな大満足。
 楽しい会話も弾んで、それだけで幸せな気分になりました。

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 食事の後は、「海外プロジェクト報告」として、
~カンボジアの初等教育普及への取り組みと課題~ と題し、
カンボジア農村の子どもたちへの教育環境改善の取り組みについて、
JAFSスタッフの横山さんから、話を伺いました。

 その内容について、以下にレポートします。

 これは、カンボジアのタケオ州で、現地NGOと連携して進めてきた、
「JAFS里親の会」のプログラムを中心とした子どもたちの教育支援
についての報告です。

カンボジアの教育の現状

 カンボジアの学校制度は日本と同じ6・3・3制。
 初等教育の学校自体は無料だが、教材費の負担や家の仕事の手伝いのため
学校を続けられなくなる(ドロップアウトしてしまう)子がとても多い。

 教科書は3人で1冊を共用していて、家での勉強もできない。
先生の給与は安く、自分の生活維持のため他の仕事をせねばならず、
そのために学校を休んだり、授業の質も悪い。
 過去の虐殺の歴史のため、指導世代(40代、50代)の人口が極めて少なく、
教員が不足している。
 両親の識字率も低く(50代の7割は非識字)、教育への理解が乏しい。

 このような状況の中で、子どもたちはきちんとした教育を受けることが難しい。
 学校を出た子どもたちは、お金を得るため、プノンペンなどの都会に働きに行く。
 そして、盛り場でだまされて、道を踏み外し、全てを失って戻ってくることが、
後を絶たない。
 ドラッグ販売に手を染めたり、売春をさせられ、HIV感染で将来を
奪われたり。
 
 この不幸を防ぐには、教育により、知識や技術を身につけさせ、
きちんとした就業の機会を確保してやることが、何よりも必要である。

子供たちを支援する取り組み

 子どもたちの将来をどうしていったらいいのか?
 今ここにある現実から、何が出来るのか?
 子どもたちが安心して生活を送れるコミュニティを作っていくことが必要である。

 まず、学ぶ意欲のある子どもたちが、勉強を続けられるよう、
学費・教材の補助を行う。
 その上で、子どもたちが安心して教育が受けられる環境づくり、
― すなわち、家庭の収入状況の改善、安全な飲料水の確保など劣悪な生活環境の改善、
先生の質を高めるための支援など ― の対策を、一つずつ進めていく必要がある。

 子どもたちのへの学費・教材の支援や先生の質を高めるための給与の補助、
就業のための英語教室の開講、職業訓練、農業訓練などの支援は、
JAFSの「アジア里親の会」のプログラムとして行われている。

 家庭の収入状況の改善には、農業や副業の指導とマイクロクレジットによる
貸付を行っている。
 貸し倒れにならないために、貸付けで始める仕事(養豚やフルーツの栽培など)
の指導など、地域のコミュニティでのフォローアップが大切。
このためのマネジメントにマイクロクレジットの金利収入の一部を当てている。

まとめと展望

 日本の子どもたちの恵まれた教育環境との差はあまりに大きい。
 西洋の経済が入り、国は成長してきたが、恩恵を受けているのは、
都会の一部の裕福層だけ。農村には、かえって大きな歪が生じている。

 過去の内戦と虐殺の歴史は、社会と子どもたちに今も大きな影を落としている。

 その中で、里親の会のプログラムを中心とした学費支援・学校支援と、
安全な水の確保に始まる地域コミュニティの自立への取り組みが、
学ぶ意欲のある子どもたちを支える力になってきた。

 しかし、現在、支援出来ているのはごく一部に過ぎず、多くの子どもたちが
今も学校をやめていく。今後も、更なる支援の継続と拡大が望まれている。
 

プロジェクト報告を聴いて

 横山さんは、里親の会で支援している子どもたちの様子を、
多くの写真とエピソードを交えて紹介してくれました。

・「出稼ぎで両親が家を離れ、ずっと一人暮らしで勉強してきた女の子」の話
・「父親が地雷で両目の視力を失い、貧しい中でも、コンピュータの専門学校に
通えるまでに頑張ってきた青年」の話

(毎日新聞大阪版でも紹介されています。くわしくはこちら

 それらを聴いて、希望を失わず懸命に前に進む子どもたちに、
強く胸を打たれました。
 写真が伝える彼らの純粋な眼差しが、すべてを語っているようでした。

 さまざまな国の人たちと、私たち日本人一人ひとりが
心で繋がっていくことができたら、
どんなに素晴らしいでしょう。

 今、日本は経済的にも政治的にも大変厳しい状況ですが、
日本がアジアの中で真に信頼される国になるには、
こうした支援の継続と理解者の拡大に取り組むことこそが
必要なのかも知れません。

◆有意義で楽しかったチャリティパーティの様子をご覧下さい。


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