JAFS関東チャリティパーティを開催
2015.12.5(土) に開催した、JAFS関東チャリティパーティ。日本で暮らすモンゴル女性、AFS (Asian Friendship Society) モンゴル代表のエンフトヤーさんから、資本主義への転換が進むモンゴルでの、子どもたちが置かれた厳しい環境と、保育園設立に向けた願いや課題 をお聞きしました。馬頭琴奏者バヤラーさんの演奏に乗せて、伝統長歌歌手のサランチメグさんが披露してくれたモンゴルの唄。沢山来てくださったモンゴル出身の方々と心がひとつに繋がったパーティでした。
食事をいただきながらの休憩時間に、JAFS関東の活動や、南三陸町で9月に行った復興応援ワークキャンプについても、報告させていただきました。
モンゴルのテレビ局:TV25モンゴルの取材クルーがエンフトヤーさんに同行。モンゴルでは、このようすがテレビ放映されました!!
普段なかなか参加が叶わなかったメンバも集まって、本年のJAFS関東の活動の締めくくりとなった、大変有意義なパーティーでした!
知ってほしい!…モンゴルの子どたちの現状
モンゴルの資本主義への移行・自由主義化がもたらしたウランバートルの都市スラム「ゲル地区」には、貧困の中で、十分な養育を受けられない子どもたちが沢山います。エンフトヤ―さんは、祖国の子どもたちを保護するため、私財を投じ、ゲル地区で保育園の設立に懸命に取り組んできました。しかし、想定外の多くの出費に資金が底をつき、備品の整備や保育士の雇用など大きな課題が残されています。
エンフトヤーさんのお話:「雪害や移住の自由化で、草原での牧畜生活を捨てて首都に移住してきた人たちが住むゲル地区。都市での生活では両親が働きに出ざるを得ません。鍵のかかった家で火事が起き子供たちが焼死するような悲惨な事故も起きています。成長の大事な時期に、取り残された子どもたちは、何の教育も受ける機会がありません。故郷の子どもたちにも日本のような素晴らしい教育を受けさせたいのです。」
「日本でボランティアの人たちが、なぜ他人や他国の人のためにこんなに頑張っているのか不思議だった。日本人は小さい時から、人のために尽くすことは素晴らしいことだと教えられて育つ。勤勉な日本人をモンゴルの人たちは見習わないといけない。そのためには、幼児のころからの教育がとても大事だと思う。私は日本に来てそのことを強く感じた。どうか力を貸して下さい。」
エンフトヤーさんが設立中の保育園は、ウランバートルの郊外アムガランのゲル地区にあります。3階立ての建物の1階12室のうち、6室を2つの保育室に改装し、75人の子供たちを受け入れる計画です。主要な工事は終えたものの、衛生を保つためのキッチンやトイレの設備、備品の整備、保育士の雇用などの費用にはまだ目処が立っていません。
この取り組みに、私たちがどんな協力ができるか検討していきます。みなさまもご意見をお寄せください。
モンゴルのテレビ局も注目!
エンフトヤ―さんのお話の後、伝統長歌歌手のサランチメグさんと奏者バヤラーさんが、馬頭琴の演奏に乗せたモンゴルの長歌を披露してくれました。透き通った高らかな歌声が会場に響きわたり、参加者一同、暫しモンゴルへと想いを馳せました。
Tanaid honoy ypon 12-13 efir new from TV25 Mongolia on Vimeo.
今回のチャリティパーティは、モンゴルのテレビ局「TV25モンゴル」の番組で紹介・放映されました。
海外に住んでいるモンゴル人の生活を紹介している番組です。この回では、エンフトヤ―さんの家にレポーターが一泊して、彼女の活動を紹介し、その一部としてチャリティパーティの事も取り上げられました(ビデオの再生位置で37:40くらいから、その部分が始まります)。レポーターの解説は、次のように伝えています。
「このイベントに沢山の日本人と日本に住んでいるモンゴル人達も参加しました。日本に住みながら母国の貧困問題を心配して、日本人の方々と力を合わせて支援しようと頑張っています。日本で保育園の教論を勉強しているモンゴル人の女性もイベントに参加し、『この保育園を通して日本の保育園が採用しているような子育て方針を導入することによって、日本人のような勤勉で誠実な子供を育てることが可能なるのではないか』と語っています。」
エンフトヤ―さんの活動は、モンゴルでも注目を集めています。
お問合せ
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公益社団法人 アジア協会アジア友の会
JAFS関東活動委員会
E-mail: jafskanto@gmail.com (アットマークは半角に置き換えてください)
TEL:06-6444-0587 / FAX: 06-6444-0581
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