私たちの取組み

貧窮から抜け出す力を! ~カンボジアにおける マイクロクレジット融資へのご支援のお願い~

貧窮から抜け出すための支援を!

 もう明日から食べるものがない…。アジアの途上国では、今も多くの村人が貧困に苦しみながら不安定な生活を送っている地域があります。
 絶対的貧窮に苦しむ人たちには、当座の援助の重要性に加えて、貧困の悪循環から抜け出すために「手に職をつけ、仕事を始め、続けていける環境づくり」が、必要です。

助け合うコミュニティ

 JAFS関東では、カンボジア・タケオ州の農村で、養鶏・養豚・店舗を始めるなどの生活自立努力を支えるために、現地NGO(KAFS)と連携して、マイクロクレジット融資(少額貸付)を進める取り組みをしてきました。

 チャリティコンサート、チャリティウォーク、グローバルフェスタでの出店など、今年度のチャリティイベントで得られた収益金・寄付金を積み立てています。目標額は30万円。
 皆さまに支えられ尽力してきましたが、現地で必要とする目標には、まだ2万円が足りていません。どうか、引き続き、温かいご支援をお願いします。 (2016年3月18日追記: 皆さまのご協力で、目標額を集めることができました!! ご支援に心より感謝いたします。)

 

マイクロクレジット融資って?

 一般の銀行は、担保や客観的な信頼がある富裕層にしかお金を貸してくれません。貧しい人びとは、自分の仕事に必要な少しのお金を得るには、法外な金利にもかかわらず非合法な高利貸しに頼るしかありませんでした。

 貧窮に苦しんでいる人に、低利でお金を貸すことで、自立をサポートし、貧困の削減という社会的課題の解決を目指すのが、マイクロクレジット融資です。

カンボジア・タケオ州の家庭

  • 低所得者層むけの小口融資です
  • 農村においては通常、グループへ。都会では個人へも融資をします。
  • グループへの融資は、返済を怠るとグループメンバーが代わりに返済するという連帯責任制をとります。
  • 1週間〜2週間ごとに会合を開き、その時にごく小額ずつを返済します。
  • 5人組に融資(グラミン方式)、10人〜20人の自助グループ(Self Help Group –SHG-への融資、などの融資形態があります。
  • 利息は、一般には2%〜7%/月。このカンボジアのプロジェクトでは3%/月として、1.5%を運営費にあて、残りは村全体の目的に役立てます。

融資によってできること

 対象の村の人たちは、稲作主体の農業が収入源で、⾬季に⽥を耕し、乾季に収穫をし、⼀⽇の収⼊平均は3,000リエル=75セント程度程度です。
 マイクロクレジットを資金源に、養鶏(ニワトリやアヒル)や養豚を指導することで、乾季・雨季問わない収入源が確保でき、鶏の場合:1kg=1,000リエル(25セント)、養豚:豚を村で販売した場合1kg=5,000リエル(1ドル25セント)になります。

カンボジアの農村(生計は稲作。⼀⽇の収⼊:75セント程度)

養鶏(ニワトリやアヒル)(養鶏:ニワトリやアヒル)
養豚(養豚:豚を村で販売した場合1kg=5,000リエル)

 金融機関の利率は通常15%~30%/月、担保・保証人も必要で、生活が厳しくても、何か事業を始めるのは困難です。
 マイクロクレジット融資で利率3%/月のお金が借りられれば、養鶏・養豚のほか店舗を始めるなど、様々な自助努力の可能性が開けます。

融資の運用方法

■話し合いと約束
 KAFSと村長、村人との話し合いで、5名1グループとし、各々の事業の内容を決めます。
 一人でも返済が出来なかった場合は、メンバーがおたがい協力をし、その返済を行うことを誓います。
 事業以外の目的では、決してこの資金を使わないことも約束します。約束事を守ることの証明として、地区長、村長、KAFSの前で調印式(受益者の拇印)を行います。
 毎月、利息3%以上を返済。KAFSの指針に従い、事業を進めていきます。
 
KAFSと村長、村人との話し合い(KAFSと村長、村人との話し合い)

■村落組合(Village Development Committee -VDC‐の役割)
 マイクロクレジット融資を健全に運営するために、村長、地区長、村のビジネスマンなど、から構成する村落組合(Village Development Committee ‐VDC‐)が役割を担います。

契約書調印式の様子(契約書調印式の様子)
貸付資金を管理するVDCのメンバーたち(貸付資金を管理するVDCのメンバーたち)

 返済金を収集するとともに、返済金の利息3%の1.5%を預かり、使途を決めて、村のために使います。これまでに井戸や灌漑用ため池、道路建設、植林、貧困層の高齢者で働くことの出来ない人への食糧支援、認知症の高齢者への生活費などにも役立てられました。

支援の事例

小売店を始めた女性(タケオ州トレアン郡クバブ地区)(小売店を始めた女性、タケオ州トレアン郡クバブ地区)

 トレアン郡クバブ地区の女性は小売店を始めました。
 自家栽培の商品作物、お菓子類、乾麺・生麺などを販売。
 タケオ州の町の市場から仕入れたり、仕入れ業者からの直接販売で、農作物・乾麺・生麺は大人(特に女性)に、お菓子類は子どもに人気です。
 融資を受けた資金は、すでに返済完済。家族7名を養うことができるようになりました。
 この家族は、身寄りのない認知症のお婆さんのお世話もしています。おばあさんの生活資金は、村落組合に返済された利息の積立金の中から捻出されています。

養豚(養豚の事例)
キノコの培養(キノコの培養)

KAFSのマイクロクレジット事業の成果

 KAFSでは、これまで、タケオ州トレアン郡クバブ地区(人口9,218人、約1,861世帯)、ロネアム地区(人口7,906人、約1,581世帯)を対象に、融資を行ってきました。
 返済率は97%。
 マイクロクレジット事業を通じて、コミュニティ間の助け合いの輪が広がるなど、良い影響も広がっています。返済利息は、地元の村落組合に預けられ、村の開発や働くことの出来ない人への支援にも生かされています。

タケオ州の地図(KAFSによる支援の対象地域)

マイクロクレジットで始めた小売販売(マイクロクレジットで始めた小売販売)
手に職をつける(手に職をつける)

 

 生まれた場所が違うだけで、明日を生きることも叶わない人たち…。
 支えるために、あなたのお力を貸してください。

 ・目標額:30万円(H27年度)[2016.3.18に達成!! ありがとうございました!]
 ・一口1,000円 (1口以上何口でも)

 ※任意の口数を、下記口座に、お振込みください。
 ※お振込み後、この 「ご連絡フォーム」 により、お知らせくださるようお願いします。

★重要★
 ※郵便振替の場合、通信欄に「カンボジアマイクロクレジット指定」と記入してください。
 ※銀行振込みの場合「連絡フォーム」の通信欄で「カンボジアマイクロクレジット指定」と記入してください。
 ※寄付金控除を受けるために、領収書の発行を希望される場合、連絡フォームで、ご住所と共に「領収書発行希望」の旨をお知らせください。

【郵便振替の場合】
 郵便振替口座番号: 00960-6-10835
 口座名義:アジア協会アジア友の会

【他の金融機関から振り込む場合】

 ■ゆうちょ銀行から振り込む場合

  口座名: 公益社団法人アジア協会アジア友の会
  口座番号: 4617914  店番: 418

 ■楽天銀行から振り込む場合

  楽天銀行口座: 0036
  支店番号: 209 支店名: リズム支店  口座番号: 7006892

 ■その他の銀行から振り込む場合

  銀行名: 三菱東京 UFJ 銀行 中之島支店
  口座番号:普通 1007011
  口座名: コウシャ)アジアキョウカイアジアトモノカイ

ご連絡・お問合せ先

 公益社団法人 アジア協会アジア友の会 (JAFS)
 JAFS関東活動委員会
 大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル5階
 TEL: 06-6444-0587 FAX: 06-6444-0581
 Eメール: asia@jafs.or.jp または jafskanto@gmail.com


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