クルマ・ガル(もう一つの生理の貧困)

月経小屋の習慣に支配されたインド・クッパムの村(Deccan Heraldの掲載記事から)

インドの村では、今も、生理中の女性たちが、村から離れた薄暗い小屋に隔離されるという悲しい習慣が残っています。

この習慣は、インドの一部地域では、何百年も続いているもので、月経中の女性を「穢れ」たものだと考え、家族や村の人たちから隔離してしまう風習です。

「小屋の中は、電気も水もない、とっても暗い不潔な場所で、まるで牢獄のよう」と、この記事は伝えています。中には、「小屋もなく排水溝の上で暮らす女性もいる」らしいと。

この習慣は、女性たちを病気やケガのリスクにさらすだけでなく、心にも大きな傷を付けてしまいます。毒蛇に嚙まれるなど死亡事故も後を絶ちません。この習慣をなくそうと、SPARSHなどの現地NGOが様々な活動しています(参考記事)。私たちも、この問題についてもっと知って、周りの人に伝えていきましょう。

月経小屋の習慣に支配されたインド・クッパムの村(Deccan Heraldの掲載記事から転載)

インドの英字新聞 Deccan Herald(デカン・ヘラルド)に、2019 年 7 月 23 日付で掲載された記事:”Custom of menstrual huts rules villages of Kuppam” を、日本語訳して転載します。

(元記事はこちらです)
https://www.deccanherald.com/india/custom-of-menstrual-huts-rules-villages-of-kuppam-749134.html

JBS Umanadh, DHNS 最終更新日: 2019 年 7 月 23 日 23:29 IST

クッパム にある月経小屋(元記事より転載)

元アーンドラ・プラデーシュ州知事で、テクノロジーに精通したナラ・チャンドラバブ・ナイドゥ氏が代表を務めるクッパム選挙区のいくつかの村では、月経中の女性は、清めの沐浴、つまり「マイラ・スナナム」を受けるまで、月経小屋(地元の言葉で「ムットゥ・グディセ」)で暮らさなくてはならない。こうした忌み小屋の慣習は、チャッティースガル州やオリッサ州でも見られる。

中世からのこうした慣習は、タミル・ナードゥ州との国境に近いヴリナヤナ・パリ、ヴリナヤナ・コトゥル、パリヤム、カラナタムの各村で、今も見られる。村の女性たちは、この問題を外部の人には話したがらないが、数人のソーシャルワーカーたちは、基本的な設備も整っていない薄汚い地下牢に住む女性たちの窮状を自らの目で確認した。

「生理中の少女や女性、出産したばかりの人は、10×10フィートほどの小屋に泊まらされる。母親は出産後、新生児と一緒に泊まらなければならない。部屋には明かりも水も扇風機も換気装置もない。ナチスの強制収容所と変わらない」とソーシャルワーカーは報告書に記した。

生理中の村の女性は全員、この部屋の中に居なければならない。村の人たちが起きる前の明け方に、女性たちは起きて、運河や村の井戸に行き、入浴し、洗濯をして小屋に戻るのだという。

ヴリナヤナ・パリにある小屋は、湿気が多く、緑の苔で覆われている。耐え難い悪臭だが、女性たちは3日間そこに滞在する。「冬は小屋は寒く、夏は熱いオーブンのようだ」と地元のアンガンワディ(保健・幼児教育施設)の職員は語った。

「私は毎月3日間休暇を取って小屋にいます」と地元の教師は語り、その日は働くことは許されていないと付け加えた。「男性はたいてい外食しますが、私たちは、家族に年長者が居なければ、食べ物を手に入れることができません」と彼女は指摘した。

パラヤム村では、女性が避難できる小屋の建物もない。彼女たちは、村の排水溝のセメントのライニングの上で暮らす。

米国出身の国外居住インド人、ラヴィシャンカール・クルガンティ氏は、テルグ語メディアの報道に心を動かされて、この村々を訪れた。同氏は「私は、これらの女性たちのために、より良い施設を建設するために資金を投資する用意がある。3日間別々に暮らすことが良いか悪いかという議論には興味がない。少なくとも私の投資によって、彼女たちに電気、扇風機、トイレなどの適切な施設が提供されるだろう」と述べた。

これらの村の女性たちは、この 3 日間に贅沢な暮らしをすることは神への冒涜にほかならず、ルールを破った者は神に罰せられると信じている。祭りの期間中に初潮を迎えた少女らを、 10 年間村から追放するという事例も報告されている。

(訳文:JAFS関東活動委員会 川崎)


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