ミャンマーの内戦で孤児となった難民キャンプの子ども達を支援する「カチン子ども村建設支援」のプロジェクト。このプロジェクトのために、JAFS関東では、さまざまなイベント
- オーケストラつむぐメンバによるチャリティコンサート
- 古都鎌倉・葛飾柴又・東京スカイツリーなどでのチャリティウォーク
- 長野県小谷村での国内ワークキャンプ
- グローバルフェスタJAPANでの出展・チャリティ販売
などを通じ、皆さまのご協力をいただいてきました。そのお蔭で、昨年度、目標とする支援額を集めることができ、これを現地に送金することで、子ども村建設をスタートすることができました。
JAFSの機関紙「アジアネット」117号で、そのプロジェクトの進展状況が報告されています。記事を転載する形で、ご支援くださった皆さまに、状況報告をさせていただきます。
——(以下は、アジアネット117号より転載)——-
カチン子ども村のホーム建設がスタート
ミャンマー北部カチン州では、軍部による銃弾や焼き討ちで村や故郷を追われ、ミヤンマー国内、タイ、インド、中国、日本、欧米諸国などに逃れた難民が14万人にものぼります。世界中に散らばり、さまよう彼らが戻ってこられる「ホーム」を造ることを目標にし、まずは「カチン子ども村建設支援 ― Come Back Home!」プロジェクトを立ち上げました。目的は、内戦で親を失った孤児、家族を失った子どもたちが自立できるまでのホームの建設です。
現在、ミャンマーのカチン州の州都のミッチーナにて、Kachin Baptist Convention(カチン・バプティスト教会)を通して、建設が開始されました。内戦で家庭や生活の場を失った子どもたちが日々の食料や住居に困ることなく、教育や職業訓練を受けられる場として使われます。
当初建設予定地は、カチン州のライザという中国との国境沿いにある場所でしたが、地雷などが埋められているなど、子どもたちを受け入れる環境にないために、安心して教育や職業訓練が出来るミッチーナに場所を移しました。2013年10月にそれまでに集まった寄付金を送金し、建設が開始されました。写真は、建設開始の無事を祈るための祈祷式と、もう一枚は、建物の土台が完成したところです。2014年1月残額を送金し、これから壁、屋根、塗装などの施工をし、机、椅子などの設備が導入され、開所となります。今後も進捗状況をアジアネットを通して、報告させていただきます。
2012年4月から募金の公募を開始し、ご紹介させていただいておりましたミャンマーの「子ども村建設」は、その支援金額が集まりましたので、募金の公募終了をご報告させていただきます。ご支援、ご協力してくださいました皆様に心より感謝を申し上げます。
(JAFSスタッフ 横山浩平)
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【訃報】牧野由紀子さんのご冥福をお祈り申し上げます
ミャンマー「子ども村建設」支援を中心に実施されてきた牧野由紀子さんが、2014年2月15日に肺がんにより亡くなられました。
1965年にご主人の牧野一穂さんが、インドのウッタルプラデシュ州アラハバード県の農村指導者として派遣されたのに続き、社会、経済的にも恵まれない婦人の自立支援に長く尽力され、その後はインドのストリートチルドレン、ミャンマーの内戦孤児の支援に取り組まれてきました。彼らのためにいのちを捧げた ― そういっても過言ではありません。
牧野由紀子さんのご冥福をお祈りします。天国での平和と安らかな日々をお祈り申し上げます。愛情を注がれた子どもたちのホームの完成に、JAFSは尽力致します。
(アジアネット117号より)
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