アステアステ:第3回WSPスタディツアー報告


アステアステ タイトル
 この記事では、JAFSが2010年から進めてきたウォータースマイルプロジェクト(WSP)について、
活動報告「アステアステ」から抜粋編集し、複数回に分けてお伝えしていきます。
 ウォータースマイルプロジェクトについては、こちら

第3回 WSPスタディツアー報告

アステアステ5-1

 Water Smile Project (WSP) 第3回スタディツアーは、2011年9月8日~16日の日程で、実施されました。このツアーでは、これまで取り組んできた、ヒ素問題と水利用についての「紙芝居作り」と、子どもたちの栄養改善をめざした「種プロジェクト」を、更に完成に向けて推し進めました。

 子どもたちにヒ素問題を知ってもらう「紙芝居」は、第2回ツアーの成果を、改善して持参し、各学校でデモンストレーションを行いました。先生たちに実際に使ってもらい、より効果的に利用できる方法を議論。先生たちは、自ら描いた絵が反映された紙芝居に愛着を持ち、その反応は期待以上のものでした。

第3回WSPスタディツアー 紙芝居と子どもたち
(紙芝居と子どもたち)

第3回WSPスタディツアー 種プロジェクト
(種プロジェクトで育った野菜)

 さらに手応えがあったのは、種プロジェクトです。5種類の野菜の種と記録用のワークシートが各学校で配られ、子どもたちは種を家に持ち帰って植え、観察記録を付けました。私たちが家を訪問すると、子どもたちは家庭菜園で育てている野菜を自慢げに見せてくれました。大きく育ち、すでに食べ始めている子も。しかし、誰もが順調にいった訳ではありません。ある学校周辺では8月に洪水に見舞われ、せっかく植えた種も流れてしまい、再度種を配ってやりなおしました。

 種の発芽のさせ方、苗の育て方は親が教え、手伝ってくれたそうです。実は、このことは、非常に大きな意義がありました。子どもが親の手伝いをするのは一般的ですが、通学経験がない親たちは、子どもたちの学習を手伝ってやることはできませんでした。しかし、野菜作りでは、親たちがエキスパートです。子どもたちの野菜作りの「宿題」を、親たちが手伝う。「種プロジェクト」は、家庭におけるこの役割の転換、新たな学校と家庭の連携の形を生み出しました。

 自分で育てた野菜だからこそ、子どもたちがしっかりと食べてくれることを願います。

ツアースケジュール

9月9日(金)  22時 関西空港集合
10日(土)  未明 関西空港発 / 13:00 ダッカ着→ガジプール
11日(日)  ガジプール→ボリシャル県ヘ移動
  12日(月)  ボリシャルにて紙芝居デモンストレーション & 種プロジェクト見学
  13日(火)  同上
  14日(水)  ボリシャル→ガジプールヘ移動
  15日(木)  BDP職業訓練学校見学 & ダッカ観光
  16日(金)  ダッカ発
  17日(土)  早朝 関西空港着

紙芝居の完成に向けて~BDP先生とのワークショップ~

 持参した紙芝居のお話をスタッフのアムロスさんとジョンさんの助けを借りてベンガル語に訳し、各学校で実演しました。 
~ 最初にジョンさんがお話を読み、若干の説明を加えながら子どもたちに聞かせる。次に、各学校の先生が実演してみる。その後、子どもたちに内容についていくつか質問をして理解度を確認する。 ~ 
 普通、紙芝居といえば、読み手がストーリーを展開している間、子どもたちは絵を見ながらじっと聞き入るものです。しかし、先生たちに実演してもらったところ、お話を区切りながら、場面ごとに子どもたちに問いかけながら進めていました。その方が子どもたちはよく理解するのだそうです。一方的に聞くより反応を示しながら聞く方が集中もします。どの学校の先生たちも見事に使いこなしていました。

 実演のあとに先生たちと、使い方や改善点について話し合いました。絵も内容も先生たちはとても気に入ってくれて、子どもたちにも分かりやすいと好評でした。ただ、とくに低学年には少し話が長過ぎました。また、最後の部分は「お話」というよりも「教訓」が続くため、子どもたちに考えさせる材料にした方がよいという意見を貰いました。この点を再度改善することで、完成までの道筋が見えてきました。あと一息です!

  アステアステ紙芝居

★スタディーツアーを含む「ウォータースマイルプロジェクト」は、
2010年度昧の素「食と健康」国際協力支援プログラム助成事業による助成を受けて実施されました。

 


You can skip to the end and leave a response. Pinging is currently not allowed.

Leave a Reply