アジア里親の会

里子の笑顔(12) 「ハンディキャップを越えて」

JAFS「アジア里親の会」では、
さまざまな事情で就学できないアジアの子供たちが、一人でも多く教育を受けられるよう、里親のみなさんと支援を行なっています。

この記事では、JAFSの会員誌「アジアネット」の「里子の笑顔」コーナーから転載し、「里親の会」が支援している子どもたちの様子をお伝えします。

—-

「ハンディキャップを越えて」

(アジアネット 113号より)

フルマヤさん
(フルマヤさんの授業風景)

 

 ネパールの第1号の里子は先天性身体障がい者のフルマヤさん(アジアネット97号で紹介)です。この子を支えたのはご自身も事故で身体障がい者になられた大貫さんでした。亡くなられた大貫さんの遺志を継いで支援を続けてくださった奥様の願いは、彼女が自立すること。しかし、車椅子を動かすことが出来ない道ばかりの村で生活するフルマヤさんが仕事先に通うには、助けが必要です。日々の生活にやっとの家族にはその役割を担うことは出来ませんでした。

 そんな彼女に救いの手をさしのべたのは、約14年前に通っていた小学校の校長先生です。「この小学校なら近いので家から送り迎え出来るでしょう」と、フルマヤさんは小学1年生とプレスクール生のクラスを担当することになりました。残念ながら正規雇用ではないためにお給料は出ず、ボランティア教員です。でもフルマヤさんは「教えはじめた当初、私の事を怖がって寄って来なかった子どもたちが、今は『こっちにも来て』と呼びに来るようになり、毎日子どもたちに教えることで充実した日々を過ごしています」と話していました。現在、彼女の働きをお給料という形で得ることができる制度を探しつつ、それまでを支援者の方々に助けられながら、彼女は社会の一員として一歩を歩みだしています。

(JAFSスタッフ 熱田 典子)

※ 里親として、アジアの子どもたちを支援して下さる方を募集しています。
詳しくは、こちらから


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