ガイドさんの案内で巡った六義園
6月3日(土)に開催した六義園・巣鴨チャリティウォーク。モンゴル首都近郊・ゲル地区の保育施設を支援するチャリティイベントです。気の合った10名のメンバが集まり、心のウォークでの参加となった6人たちの思いも胸に、六義園から巣鴨への約6kmの行程を、楽しく和気あいあいと散策しました。
六義園は、アジサイとサツキが見ごろの絶好のハイキング日和! 庭園ガイドのボランティアさんから、日本庭園と西洋庭園の成り立ちの違い、様々な種類のアジサイやアカマツ・クロマツなどの六義園の植物、庭園の景観に織り込まれた88首もの和歌の情景など、のお話を聞きながら、特別名勝の泉水庭園を巡りました。湿潤な気候と四季がもたらす自然の豊かさをそのまま映した日本庭園。それは砂漠の中のオアシスをモデルとする西洋庭園とは全く異なる、水の流れと滝を基本に作られている庭園だそうです。そう思って庭の造形を楽しみながら泉水を巡ると、庭を造った故人たちの想いが伝わってくるような不思議な気分でした。
そして、染井霊園、巣鴨地蔵通りへ
六義園でお弁当を広げた後は、ソメイヨシノの古里・染井霊園へ出発。そのあと、おばあちゃんの原宿として親しまれる「巣鴨地蔵通り」に足を伸ばして、お買い物を楽しむコース。
染井霊園では、二葉亭四迷や高村光太郎・智恵子夫妻、東洋のナイチンゲールと言われた「ローダスカ・ワイリック」さんの墓碑を巡りました。ロダスカ・ワイリックさんは、1856年に生まれ、34歳で苦学しドレーク大学卒業後、日本に宣教師として来日。小石川に教会を立て学習院等で英語を教える傍ら、ハンセン氏病患者の施設を訪問するなど社会奉仕活動に力を尽くしました。日露戦争時には傷病兵を励まし介護の献身的活動を行い、いつしか「東洋のナイチンゲール」と呼ばれようになったそうです。
企画した自分の不勉強で当初のウォークのコースには入っていませんでしたが、染井霊園の手入れをされていた作業員の方の案内で、思いがけなく、ワイリックさんとこの墓碑のことを知ることができました。これは、何かの導きなのかと思える、出会いでした。
巣鴨では、とげぬき地蔵尊を参拝。塩大福やメロンパンなど巣鴨名物のお土産も、思い思いに手に入れて、楽しく有意義な一日を終えました。解散は、江戸六地蔵尊の1つ・眞性寺。
このチャリティウォークの参加費は、モンゴル・ウランバートルのエミーン・ウルグマル・ゲル地区で、貧窮家庭の子どもたちを保護する保育施設の支援に充てられます。国際貢献もできて、沢山の学びがあった有意義なチャリティウォークでした。
今回のチャリティウォークで、昨年度からJAFS関東が取り組んできた、この保育施設への支援は、他の地域グループや支援者の方からの寄付も合わせ、目標の支援額を達成することができました。皆様の温かいご協力に心より感謝申し上げます。
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