JAFS「アジア里親の会」では、
さまざまな事情で就学できないアジアの子供たちが、
一人でも多く教育を受けられるよう、里親のみなさんと支援を行なっています。
この記事では、JAFSの会員誌「アジアネット」の「里子の笑顔」コーナーから転載し、
「里親の会」が支援している子どもたちの様子をお伝えします。
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「私 の 夢」
(アジアネット 110号より)
私は現在、アジア協会アジア友の会の海外ボランティア研修生として
フィリピンに滞在しています。里子たちの手紙を翻訳するボランティアを
していたため、第一の研修先として里子のいるパリパランという地域を訪れました。
家が密集する細い道路を抜けると、子どもたちが待つ場所に到着しました。
最初は恥ずかしがっていた子どもたちですが、一緒に折り紙をしたり、
日本の写真を見せて話をしているうちに素の姿を見せてくれるようになりました。
弟思いで面倒見の良いお姉ちゃんや、ちょっと我の強い女の子、
カメラを向けると格好いいポーズをとりたがる男の子。
手紙を翻訳しているだけでは分からなかった子どもたちの姿を見ることができました。
彼らには親がいなかったり、父親が刑務所に入っていたりと辛い家庭状況を抱えています。
しかし、そのような辛い姿を見せることなく、毎日元気に、そして一生懸命勉強しています。
里子たちに将来の夢を尋ねると、ちょっと恥ずかしがりながらも「警察官」「教師」
などという答えが返ってきました。
けっして裕福ではない彼らの前には、たくさんの障害があることでしょう。
しかし、何事にも懸命に取り組む彼らなら、きっと夢を実現できると信じています。
(神戸外国語大学 村上由里子)
※ 里親として、アジアの子どもたちを支援して下さる方を募集しています。
詳しくは、こちらから
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